クライミング、ボルダリングの専門用語をまとめました。聞きなれないワードはこちらでチェック!!
ア行
ア
- 【アーケ】
- 指先くらいしか掛からない小さなホールド。クリンプ、カチホールドとも言う。
- 【アーケ持ち】
- 指の第一関節を反らしてホールドに引っ掛けるようにして持つ持ち方。親指を人差し指の上に添えると保持しやすい。(多用すると指を痛めてしまうので注意!)カチ持ち、またはクリンプとも言う。
- 【アイシング】
- 筋力の回復、または怪我の予防のために氷水で冷やすこと。
- 【アイソレーション】
- コンペで先にトライする選手の登りを参考に出来ないよう、他の選手を見えない場所へ隔離すること。
- 【アウトサイドエッジ】
- つま先の小指側でホールドに乗ること。逆側(親指側)はインサイドエッジ。
- 【足入れ】
- クライミングシューズの履きやすさ。
- 【足裏感覚】
- フットホールドに乗った時にシューズから足に伝わる感覚(感触)。ソールが柔らかいシューズは足裏感覚にすぐれている場合が多い。
- 【足自由】
- 手で使えるホールドは限定されているが、足で使えるホールドは自由という課題。初級者向けの課題にこのルールが採用されていることがある。足で使えるホールドも限定されている課題は「手足限定」という。
- 【足を切る】
- あえて足をホールドから外すこと。そうすることで安定する場合がある。また、意図せずに足がホールドから外れてしまうことを「足が切れてしまう」という。
- 【アッパー】
- シューズのソール(足の裏)以外の部分。
- 【アップ】
- ウォーミングアップのこと。
- 【アテンプト】
- 課題にトライすること。コンペ(試合)では、このアテンプト数(完登するまでにトライした回数)が少ない方が得点が高い。
- 【アプローチシューズ】
- 登山靴とクライミングシューズの中間的な靴。主に外岩のポイントまでの移動(アプローチ)の為に使用する。
- 【甘い】
- ジムや課題のグレード感が易しいこと。
- 【アームロック】
- 大きなホールドと壁などの隙間に肘を入れて腕を開き、腕と背中で体を固定する技術。
- 【aller!(アレ!)】
- フランス語で「頑張れ」。もっぱら日本では「ガンバ」と発することが多い。
- 【アンダークリング】
- 手のひらを上にしてホールドを下から持ち上げるようにして持つこと。単にアンダーと呼ぶことが多い。
- 【アンダーホールド】
- つかみやすい場所が下を向いているホールド。単にアンダーと呼ぶことが多い。
イ
- 【一撃】
- 課題を1回のトライで完登すること。
- 【インカット】
- ホールドの種類。ジャグとクリンプの間(ガバとカチの間)くらいのホールドで、指はしっかりかかる。
- 【インサイドエッジ】
- つま先の親指側でホールドに乗ること。逆側(子指側)はアウトサイドエッジ。
- 【インナーホールド】
- 壁に穴を開けて埋め込まれたホールド。目にすることは少ないかも。
ウ
- 【打つ】
- 同じ課題に何度もトライすること。打ち込むこと。
エ
- 【エッジ】
- 縁、端。シューズのソールの縁や、ホールドの端のこと。
- 【エッジング】
- シューズの端の1点に集中して立つこと。一般的にソールの硬いシューズはエッジングの性能が高い場合が多い。
オ
- 【オーバーハング】
- 90°以上の傾斜が手前にかぶってきている壁のこと。特に傾斜がきついと「どっかぶり」と表現したりする。また大体130°を超える傾斜や、天井を這うように設置された壁はルーフと呼ばれる。
- 【オープンハンド】
- ホールドに指を立てずに伸ばした状態で保つ方法。タンデュとも言う。
- 【お買い得課題】
- 設定されたグレードの割には、簡単な課題のこと。
- 【おくり】
- 右手→左手→右手…と左右交互に手順が設定されている課題が多いが、右手→右手のように同じ手で続けてホールドを取りに行くこと。
- 【落とす】
- 課題を完登すること。
- 【オブザベーション】
- 課題を登る前に下見をして手順を確認すること。略してオブザベと言うことが多い。
- 【オンサイト】
- 課題を初見の1回のトライで完登すること。他人が登っているところを見たり、登り方を教わってもダメとされる。OSと略される。
カ行
カ
- 【カウンターバランス】
- 重心の移動する方向と反対方向へ加重をかけることでバランスをとるテクニック。ダイアゴナルやフラッキングといったムーブが該当する。
- 【核心】
- その課題の最も難しいポイント。
- 【ガストン】
- 親指を下にして縦型のホールドを横から引くようにして持つ持ち方。子指が下になって引く場合は「サイドプル」という。
- 【課題】
- クライミングにおけるルート(コース)のこと。課題を攻略するためには、決められたホールドのみを使ってスタートからゴールまで登らなくてはならない。
- 【カチホールド】
- 指先くらいしか掛からない小さなホールド。クリンプ、アーケとも言う。
- 【カチ持ち】
- 指の第一関節を反らしてホールドに引っ掛けるようにして持つ持ち方。親指を人差し指の上に添えると保持しやすい。(多用すると指を痛めてしまうので注意!)アーケ、またはクリンプとも言う。
- 【ガバ】
- 大きくえぐれていて「ガバっ」と持てるホールド。ジャグとも言う。
- 【ガンバ!】
- 「頑張れ!」の意味。応援のかけ声。フランス語ではaller!(アレ!)。ジムでは知らない人から「ガンバ」と言われることも多い。クライマーのコミュニケーション手段の一つ。
- 【被っている】
- 壁の角度が90°以上の状態。
- 【カンテ】
- 壁の端の部分。課題によって、使って良い場合と使ってはいけない場合がある。
キ
- 【キョン】
- 膝を内側に回すように折り曲げて下半身を安定させる技術。多用すると膝を痛めてしまう場合があるので注意が必要。ドロップニーともいう。
ク
- 【クライマー】
- クライミングを行う人のこと。またリードクライミング等2人1組で登る場合、登る人を「クライマー」安全確保する人を「ビレイヤー」と呼び分ける。
- 【クライミング】
- 岩や人工壁、山などを登ること。自分の手足の力のみで登り、道具は使用しない「フリークライミング」(ロープ、ハーネスなどの安全確保に必要なものはアリ)や、山の頂上へ到達することを目的とする「アルパインクライミング」など、様々な種類がある。
- 【クライミングシューズ】
- フリークライミングを行う為の専用の靴。高いフリクションを実現させるため、ソールに溝が無い特殊な形状をしている。
- 【クライムオン】
- 壁や岩を登り始めること。またリードクライミング等2人1組で登る場合、相手に「登り始めます。」という安全の為の掛け声としても使われる。
- 【クライムダウン】
- 壁や岩を降りること。安全や膝への負担を減らすため、なるべく飛び降りずにクライムダウンを行いましょう。
- 【クラック】
- 壁の割れ目。
- 【クラッシュパッド】
- マットの敷かれていない外岩で、安全のために使用する持ち運びできるマット。ボルダーマットともいう。
- 【グラウンドフォール】
- クライミングで地面まで墜落してしまうこと。ロープを使用したクライミングで使用される言葉で、ボルダリングでは使用しない。
- 【クリンプ】
- 指の第一関節を反らしてホールドに引っ掛けるようにして持つ持ち方。親指を人差し指の上に添えると保持しやすい。(多用すると指を痛めてしまうので注意!)カチ持ち、またはアーケ持ちとも言う。
- 【クリンプホールド】
- 指先くらいしか掛からない小さなホールド。カチホールド、アーケとも言う。
- 【グレード】
- 課題の難しさのこと。日本では「段級グレード」が一般的で10級〜1級と数字が少なくなるほど難しくなり、その後、初段→2段→3段…と数字が大きくなるほど難しくなる。
他にもアメリカの「Vグレード」やフランスの「フレンチグレード」、リードクライミングの「デシマルグレード」がある。 - 【クロス】
- 腕を交差させるようにしてホールドを掴むこと。腕を交差させることで、次の一手が近くなる場合に有効な手段。
- 【黒本】
- 「小川山 御岳 三峰ボルダー図集」(室井登喜男 著)の通称。関東の外岩ガイドブックでもっとも有名な1冊。
ケ
コ
- 【鯉のぼり】
- 5月に飾られる風になびく鯉のぼりのように、壁に体を真横にすること。完登のための技術ではなく、筋力をアピールするための手法。
- 【コーナー】
- 2つの壁の間にできた凹んだ部分。
- 【コルネ】
- 石灰岩でよく見られる背骨状の岩の形状。またはそのような形のホールド。大きさは様々でピンチ持ちを多用する。
- 【コンペ(コンペティション)】
- 試合、大会、競技会のこと。ワールドカップ、ジャパンカップのような大規模なものから、ジムが主催ものまで様々。
サ行
サ
- 【サイドプル】
- 縦型のホールドを横から引くようにして持つ持ち方。この時、小指が下になる。親指が下になって引く場合は「ガストン」という。
- 【三点支持】
- 両手両足の1か所をフリーにして他の3点で体を保持すること。もっとも安定する基本的な体の使い方。
シ
- 【シェイク】
- 腕が疲れないように、心臓より低い位置で手を振って血流を促して回復させること。
- 【シットダウンスタート】
- お尻を地面について座った状態からスタートすること。
- 【ジブス】
- ボルトではなくネジだけで固定されている小さなホールド。
- 【ジャグ】
- 大きくえぐれていて「ガバっ」と持てるホールド。ガバとも言う。
- 【ジャミング】
- 岩のクラック(割れ目)やボテとボテの隙間などに手や足を差し込み、手を曲げたりつま先をひねったりして固定させる方法。
- 【シューレース】
- 靴紐のこと。クライミングでは、靴紐で固定するタイプのシューズのことを指す場合が多い。フィット感に優れているが、履き脱ぎが面倒。
- 【ショートカット】
- 課題で、本来想定されているルートの手順を省略して登ること。「飛ばし」ともいう。
ス
- 【スタティック】
- 静的な。飛んだり跳ねたりといったダイナミックな動きはせず、確実にホールドを取りに行くこと。
- 【スタンス】
- フットホールド(足場)のこと。姿勢や体勢のことを指す場合もある。
- 【ステミング】
- 壁やホールドに両足をつっぱって登ること。両手を離して休ませることができる。主に2つの壁の間の凹んだコーナーで使用することが多い。
- 【ストレニュアス】
- 長く負担がかかるような課題。
- 【スポット】
- 登る人が落下した時に怪我をしないよう補助すること。ジムではかえって危険な場合が多く、着地が不安定な外岩ではスポットを行うことが多い。補助する人のことをスポッターと呼ぶ。
- 【スメアリング】
- 壁面やハリボテ、のっぺりしたホールドなどに、ソールを擦り付けるようにして足を置くこと。スメア、スネアともいう。
- 【スメッジング】
- 「スメアリング」と「エッジング」の複合技。のっぺりしたホールドのわずかな溝、または壁との間に、ソールのエッジを擦り付けるようにして足を置くこと。
- 【スラブ】
- 傾斜が90°以下の壁面。初心者向けの優しい課題や、高度なバランスを要求される課題が設置される場合が多い。
- 【スリップオン】
- クライミングシューズの形状の一つで、靴紐やベルクロで固定しないタイプ。脱ぎ履きが楽で、足になじみやすいモデルが多い。足の甲まで使うようなトゥフックでは有利。欠点は、伸びてしまうとフィット感を得られないため、サイズ選びがやや難しい事。スリッポン、スリッパタイプともいう。
- 【スローパー】
- のっぺりとした大きめのホールド。握りこむ事が出来ないので手のひらの摩擦を利用した「パーミング」という持ち方で攻略する事が多い。
セ
- 【正対】
- 壁に対して正面を向いた基本的な体勢。体をひねった体勢は「側対」。
- 【セッション】
- 数名で同じ課題を交代で登ること。人の登り方を参考にできるので上達の近道になるかも。
ソ
- 【ソール】
- シューズのゴムの部分。すり減ってきてソールのみ取り替えることを「リソール」という。
- 【側対】
- 体をひねって壁に取り付いた姿勢。壁に対して正面を向いた体勢は「正対」。
- 【外岩】
- クライミングジムにある人工壁ではなく、自然の岩場。ジムである程度経験を積んだら行ってみよう!
タ行
タ
- 【ターンイン】
- シューズの形状で、ソールのつま先の形が親指側に曲がっている形状のこと。最も力の入る、足の親指に体重を乗せやすい。
- 【ダイアゴナル】
- 対角線加重。基本ムーブの一つで、主に以下のような動きをする技術。
→腕をしっかりと伸ばす。
→ホールドを取りに行く手と反対側の足を対角線の位置に置く。
→右手を出す場合は右足に、左手を出す場合は左足に体重を乗せる。
これをマスターすれば6級くらいまでは落とせるハズ?! - 【ダイノ】
- ジャンプしてホールドを取りに行く跳び系のムーブ。ランジともいう。また、両手でホールドを取りに行く場合はダブルダイノ。
- 【ダウントゥ】
- シューズの形状で、ソールのつま先が鉤爪のように下向きにカーブしていること。傾斜のきつい壁でも足をホールドに残しやすい。
- 【タンデュ】
- ホールドに指を立てずに伸ばした状態で保つ方法。オープンハンドとも言う。
チ
- 【チクタク】
- 一度使ったホールドを逆の手でもう一度使うこと。「寄せ」という場合もある。
- 【地ジャン】
- 地面からジャンプしてスタートホールドに取り付くこと。
- 【チッピング】
- 登りやすいように岩を削ったり壊したりすること。自然保護の観点からもクライマーとして最も卑劣な行為とされている。
- 【中継】
- 遠いホールドを取りに行く場合などに、一旦近くのホールドを使用すること。
- 【チョーク】
- 滑り止めに使用する粉。炭酸マグネシウムが主な成分。粉タイプの他に、固形や液体の物もある。
- 【チョークアップ】
- 滑り止めの為にチョークを手につけること。
- 【チョークバック】
- 滑り止めのチョークを入れる袋。床に置くタイプやベルトで巻いて腰に付けられるものがある。
- 【チョークボール】
- 滑り止めのチョークが詰まった布製の袋。周りにチョークがこぼれ辛いので、推奨しているジムもある。
ツ
- 【強い】
- (ホールドを保持する力が)強い。または、上手な人を「強い人」と表現することもしばしばある。
テ
- 【ティックマーク】
- 主に外岩でスタンス(足場)などがわかりずらい際、チョークで目印をつけること。
※用が済んだら消すのがマナーです! - 【デッドポイント】
- 勢いよく体を壁に引きつけた時にできる、一瞬の無重力状態を利用してホールドを取りに行くムーブ。この時、足はフットホールドに残っている。完全にジャンプする場合はランジまたはダイノという。
- 【手足限定】
- 手も足も使えるホールドが限定されている課題。ボルダリングは基本的にこのルールだが、初級者用の課題には足を自由なホールドに使える「足自由」課題がある。
- 【手に足】
- 手でつかんでいるホールドに足を乗せるムーブ。ちょうど良いフットホールドが無い状況などで使用される。足を乗せる部分を見極めて、あらかじめ手の位置を工夫しよう!
- 【テラス】
- 手を使わなくても立っていられるような棚状のスペース。ジムでは大きめのハリボテなどがテラスになっている場合がある。
- 【トゥフック】
- つま先や足の甲を引っ掛けて、体を支えるムーブ。強傾斜の壁などで、片手を離した瞬間に落ちてしまうような状況で多用する。
- 【TOP(トップ)】
- 課題のゴールのこと。略して「T」と記載されることもある。また、コンペなどで完登したことを意味する記号としても使われる。
- 【トップアウト】
- 課題をクリアした後、壁を降りずに上から抜けていくこと。ジムでは珍しいが、自然の岩場ではトップアウトの場合が多い。
- 【飛ばし】
- 課題で、本来想定されているルートの手順を省略して登ること。ショートカット。
- 【トポ】
- 自然の岩場でスタートからゴールまでのコースが記載された図のようなもの。
- 【トラバース】
- 横へ移動すること。または横移動の課題を「トラバース課題」と呼んだりする。
- 【ドロップニー】
- 膝を内側に回すように折り曲げて下半身を安定させる技術。多用すると膝を痛めてしまう場合があるので注意が必要。キョンともいう。
- 【ナイス!】
- 難しいホールドが取れた時などに、登っている人へ贈る掛け声。「ガンバ」と同様、クライマーのコミュニケーション手段の一つ。
- 【長物(ナガモノ)】
- 「S(スタート)」「1」「2」「3」…と数字の印がついたホールドを辿っていく課題。手数が多く、ウォーミングアップや持久力のトレーニング、ルートクライミングの練習として利用されることが多い。
- 【ニーバー】
- 岩の出っ張りやハリボテなどにヒザを当てて体を固定する技術。上手く決まると両手を離しても大丈夫。
- 【ヌメる】
- 汗や不要なチョークがホールドに付着して、ヌルヌルすべること。ブラッシングすると滑らなくなる。
- 【ネコ足】
- ネコのようにそっとスタンスに足を置くこと。
- 【ノーハンド】
- 登っている最中に両手を離すこと。両手を離して休むことを「ノーハンドレスト」という。
- 【ノブ】
- ドアの取っ手のような形状のホールド。
- 【ハイステップ】
- 片足を高い位置にあるフットホールドに乗せること。
- 【ハイボルダー】
- 高さのあるボルダリングの岩、もしくはジムの壁面。おおよそ5m以上の高さのある課題を呼ぶ場合が多い。
- 【パキる】
- 指の腱を痛めてしまうこと。実際に「パキッ」と音がする場合がある為こう呼ばれている。
- 【パーミング】
- 手のひらの摩擦を使ってホールドを保持する持ち方。主にスローパーホールドで使用する。
- 【ハングドッグ】
- ルートクライミングで、ロープにぶらさがった状態でレストやルートの確認を行うこと。
- 【パンプ】
- 腕の筋肉が張ってしまい、力が出なくなってしまうこと。
- 【引きつけ】
- 腕を曲げて、体を壁に寄せること。もっとも基本的なムーブの一つ。
- 【ビス】
- ネジのこと。またはボルトを使用せず、ビスだけで固定されている小さなホールドのこともビスと呼ぶ。
- 【ピナクル】
- 岩稜のこと。
- 【ビブラム】
- 主に靴のソール(靴底)を製造しているメーカー。多くのクライミングシューズがこのビブラム社製のソールを採用している。
- 【ヒールカップ】
- クライミングシューズのかかとの部分。自身の足方に合っていないと、登っている際にかかとが浮いてしまったりする。
- 【ヒールフック】
- かかとをホールドなどに引っ掛けて体を支える技術。ルーフや傾斜の強い場所で使われることが多い。
- 【ビレイヤー】
- リードクライミング等2人1組で登る場合の安全確保(ビレイ)する人のこと。登る人のことは「クライマー」と呼び分ける。
- 【ピンチグリップ】
- 縦長のホールドを親指と他の指で挟むように持つ持ち方。単にピンチと呼ばれたり、ピンチで持つホールドの事を指す場合もある。
- 【ファイル課題】
- ジムで用意されているファイルに記載されている課題。ジムのスタッフだけではなく、お客さんが課題を設定できる場合が多い。テープ課題(壁にテープで印の付いている通常の課題)に詰まったらファイル課題をやってみよう!
- 【フィギュア4】
- フットホールドが無い時に、自分の腕をフットホールドの代わりにする技術。腕の内側から足を回し、肘の裏に膝の裏を乗せるような体勢になる。
- 【フェイス】
- 90°前後の角度の壁。自然の岩場で岩の裂け目を登る「クラック」に対して裂け目の無い面を登る「フェイス」が語源。
- 【フットホールド】
- 足場用のホールドのこと。「スタンス」ともいう。
- 【踏み替え】
- 次のホールドを取りに行く際に、足を置いているホールドを踏み替えること。踏み替えを行うことで、楽に次の一手を出せるようになる場合がある。
- 【フラッキング】
- カウンターバランス系のムーブの一つ。体重を乗せていない足を壁に押し当ててバランスをとるムーブ。足を体と壁の間に通す場合を「インサイドフラッキング」。外側を通す場合を「アウトサイドフラッキング」という。
- 【フラッシュ】
- 課題を1回のトライで完登すること。一撃とも言う。
- 【ブラッシング】
- 汗や不要なチョークで滑るようになった岩やホールドにブラシをかけて滑らなくすること。
- 【フラットソール】
- ダウントゥしていない平らな靴底のこと。履き心地が良く、ボテの上などに乗りやすい場合が多い。
- 【フリ】
- 体を左右に振ってバランスをとること。
- 【フリクション】
- 摩擦力のこと。クライミングではシューズの摩擦力のことを指す場合が多い。一般的にソールの柔らかいシューズの方がフリクション性能が高い。
- 【フリーソロ】
- ロープクライミングで登るような長いルートをロープ無しで登ること。命懸けで行う究極のフリークライミング。
- 【フレーク】
- 薄い破片のような形状のホールド。
- 【プロジェクト】
- まだ完登者が出ていない開拓中の課題。
- 【ベルクロ】
- ベルクロで足を固定するタイプのシューズ。シューレース(紐靴タイプ)やスリップオン(スリッパタイプ)と比べて最も種類が豊富。
- 【ポケット】
- 指が1〜3本しか入らないようなドーナッツ状のホールド。
- 【ボルダーマット】
- マットの敷かれていない外岩で、安全のために使用する持ち運びできるマット。クラッシュパッドともいう。
- 【ボルト穴】
- ホールドを壁に固定するためのボルトを入れる穴。ここに指を入れて登ることは、ルール上禁止されている場合がある。
- 【マッチ】
- 片手で掴んでいたホールドにもう一方の手を添えること。
- 【マントル(マントリング)】
- 岩のふち、ジムではホールドやリップに手をかけて、体を持ち上げて上に乗ること。
- 【ミシン】
- クライミングの最中に足がガクガクと震えてミシンを踏んでいるような見た目になること。プレッシャーや疲労などが原因。
- 【ムーブ】
- クライミングの体の動かし方、使い方。クライミングの技術全般を指して使う場合もある。
- 【目課題】
- 実際に登って検証することなく、目で見ただけで作成された課題。
- 【寄せ】
- 一度使ったホールドを逆の手でもう一度、寄せるように使うこと。「チクタク」という場合もある。
- 【ヨレる】
- 疲れて登れなくなること。
- 【ライン】
- 課題の道筋。コースのこと。
- 【ラップ】
- 小指を壁側にして、手のひらでホールドを包むようにして持つ持ち方。
- 【ランジ】
- ジャンプしてホールドを取りに行く跳び系のムーブ。ダイノともいう。
- 【リソール】
- クライミングシューズのソール(ゴムの部分)を修理・交換すること。
- 【リーチ】
- 身長や腕や足の長さ。またはホールドの届く距離。
- 【リードクライミング】
- クライマー(登る人)とビレイヤー(ロープで安全確保する人)の2人1組で行われる。クライマーはクイックドロー(ヌンチャク)などにロープを掛けながら登る。
- 【リップ】
- 壁の一番上の縁の部分。課題によってはホールドではなくリップがゴールの場合がある。
- 【ルーフ】
- 天井を這うように設置された傾斜のきつい壁。大体130°以上の壁を呼ぶことが多い。洞窟状になっている場合もある。
- 【レスト】
- 登っている最中に動きを止めて休憩すること。また、クライミングを行わない休憩日を「レスト日」という。
- 【レッドポイント】
- 課題を何回トライしても良いので完登すること。RPと略されることが多い。
- 【ロープ】
- 命綱。ボルダリングでは不要だが、リードクライミングなどの高い壁を登るクライミングでは必須アイテム。
- 【悪い】
- 難しいという意味。ホールドが悪いという時は、持ちづらいという意味。